2012年05月25日

森永泰弘サウンドデザイン作品(展示中)

≪To Belong≫音楽ディレクターの森永泰弘氏がサウンドデザインを担当した、ヴィデオ・サウンド・インスタレーション<未知なる雲>(2011-12)が、『MAMプロジェクト016 ホー・ツーニェン』(森美術館)において、現在、展示されています。会期は5月27日(日)までと、残りわずかになってしまいましたが、本作品は、昨年、第54回ヴェネチアビエンナーレのシンガポールパビリオンにも出展されたものです、この機会に是非ご覧になってみて下さい。
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The Cloud of Unknowing

Artist: Ho Tzu Nyen
Curator: June Yap
Sound Direction & Design : Yasuhiro Morinaga & Jeffery Yue
Technical Management: Andy Lim

The immersive audio and visual installation in Venice is titled after a fourteenth century mystical treatise on faith, where the cloud is paradoxically a metaphor, for both an impediment to, and reconciliation with, the unknown or the divine experience. Referencing Hubert Damisch’s A Theory of /Cloud/: Toward a History of Painting, where Damisch describes the cloud as “one of the most valued oneiric themes,” Ho’s artwork is a visual exegesis of the subject of the cloud, that is the fleeting meteorological inspiration of Constable’s cloud studies; that represents transcendence, distinguishing the sacred from the earthly in the artworks of Tintoretto, Correggio and Francisco de Zurbarán; and that is characterised by transience, and resists representation in Chinese landscape painting. Just as the amorphous forms above rouse the imagination and are vehicles for hallucination, The Cloud of Unknowing, performs the role of mechanism and medium for the recollection of representations of the cloud in art.
Set in a deserted, low-income public housing block in Singapore, Ho’s Cloud presents scenes of eight characters in eight apartments, each in an encounter with the cloud, that alternates between being embodied as a figure, and as a vapourous mist. In the moment of encounter, a shift, transformation or illumination occurs that, as the medieval text counsels, is effected in a direct experience of the senses, instead of being understood with the mind.

以上、The Concreteのホームページより引用( http://the-concrete.org/ )
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『MAMプロジェクト016 ホー・ツーニェン』

【場所】森美術館ギャラリー1(森タワー53階)
【会期】2012年2月4日(土)〜5月27日(日)
【開館時間】10:00-22:00
【入館料(税込)】一般:1,500円
          学生(高校生・大学生):1,000円
          子供(4歳〜中学生):500円
         ※森美術館「イ・ブル展:私からあなたへ、私たちだけに」共通
            展望台 東京シティビュー(スカイデッキ除く)入館料含む

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2012年05月22日

"To Belong"プロジェクト オーディション告知

2012年4月にインドネシア サリハラ劇場にて初演を行った
インドネシア×日本 国際共同制作 「To Belong(トゥービロング) 」。

9月のシアタートラムでの公演に向けてパワーアップすべく、
以下の通りオーディションを行う事が決定致しました。

募集:ダンサー、振付アシスタント (2012年9月下旬の公演以降)
日程:6/15日(金)、22日(金)の2日間
場所:スタジオアーキタンツにて
時間:19:15-21:15

オープンクラスとしてもオーディションとしても受講可能。
*オーディション希望者の方へ
 できるだけ予約をお願いします。
 2日間連続での受講をお薦めいたしますが、単発での受講も可能です。

受講料:オーディ ションでもオープンクラスとしてでも同料金
コンチケ+500円(シングル3000円)、 バレエチケットの場合はそのままで受講可能
詳しくはスタジオ アーキ タンツまで

【お 問い合わせ】
スタジオ アーキタンツ
tel: 03-5730-2732
e-mail: 3@a-tanz.com
http://www.a-tanz.com/dance/2012_06_kitamura_conte.html
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2012年05月17日

音楽レポート2(インドネシアの楽器編)

ジャカルタ公演の様子が写真で公開されましたが(5月10日のブログ)、同公演において、音楽の方にも新しい展開がありました。

ワーク・イン・プログレスの後、音楽ディレクターの森永さんは、インドネシア入りして「フィールド・レコーディング」を行い、また、現地の多様な音楽にも出会われたようです。その詳細は、また後日、森永さんにインタビューをしてご報告します。

さて今回は、制作過程の中で、興味深い楽器として紹介してもらったインドネシアの楽器「アンクルンangklung」を取り上げてみようと思います

(写真1)インドネシアのレストランにあったというアンクルン

アンクルン3.JPG


アンクルンは、ユネスコ無形文化遺産にも登録された、長い歴史をもつ民族楽器です。インドネシアの音楽というと、青銅楽器の厳かな音色を思い浮かべる方も多いと思いますが、この楽器は「竹」で作られています。上写真の1音分を側面から見てみると、独自な構造が見て取れます。

(図1)1音分の構造

アンクルン(構造2).png


このように、2本の竹が並べられ、その音間は1オクターブになるように調整されています。周りの竹枠を握り振ることで、2本の竹が揺れ、オクターブを同時に鳴らすことが出来るのです。音が出る仕組みはというと、竹の下部にある「つめ」が、底辺となっている竹の溝の中で動き、それとぶつかり合うようになっています。その振動を拾い上げ膨らませるのが、竹の下方半分の「共鳴筒」の部分です。

「カランカラン」「カランコロン」と鳴る響きは、安定した音高と竹特有の打音が重なり、不思議な清涼感が漂います。音色はというと、日本の「ししおどし」を思い起こさせはするものの、連打となると雰囲気は一変、賑やかさが加わり、懐かしくも新鮮な味わいです。

写真のアンクルンに戻ると、太枠に支えられて、低音から高音まで順に8音分が並べられています。演奏する時には、手前の竹枠を握り、前後に揺すって音を出し、1音ごとに持ち替えながらメロディーを奏でるようです。また、このように複数の音を1セットとして組み合わせることなく、複数の演奏者が1つずつ手に持ち、1人が1音を担当する形でアンサンブルが出来るのも、この楽器の大きな魅力の1つ。その時には、(図1)の向きで竹枠を両側から握り、横向きに振って鳴らすことになります。この、ハンドベルのようにアンサンブルする様子は、映像で観てみて、ほがらかな気持ちになりました。

さらに、演奏法が大別して2つあるというだけではなく、アンクルンの形状自体が、地域によって大きく異なっていることも興味深いところです。例えば、ジャワ島西部においては上記のように「振る」形をしていますが、バリ島の方はというと、竹筒を木琴のように並べてマレット(ばち)で打ち鳴らすタイプのアンクルンもあるようです。それぞれの土地で、現在はどういった演奏がなされているのでしょうか、聴いてみたくなります。

今回は、珍しい楽器ということでアンクルンをご紹介させてもらいました。しかしながらこの楽器、「楽器を手作りしてみよう」といった類の本にはしばしば登場する、遠くて近い楽器でもあるのです。調律する際には、竹の太さによって削り具合を変える必要があるようで、難しそうではありますが、その微細な変化を感じてみたいところ。竹の素材を意識しつつ耳を澄ましたら、愛着がわきそうです。
(以上)


参考文献
黒沢隆朝:『図解 世界楽器大辞典』(1972) 雄山閣
柴田南雄:『楽器への招待』(1983) 新潮文庫

posted by naoko saiki at 01:33| インドネシア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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